納豆工房(宇藤なっとう)



 手作り「うとさん納豆」       
    

はじめに

    世はまさに健康ブーム、そこでひとつ。納豆とその作り方を紹介します。
    病気に罹りにくい人は免疫力が高い、と言われています。
  免疫力に係わる臓器は、腸、肝臓です。腸、肝臓を強化することが、免疫
  力を高めることになります。リンパ球が多く存在する所が腸です。腸を若
  返らさせて、腸の働きが良くなると、リンパ球が活性化し免疫の働きも高
  まります。
   
腸を元気にする方法のひとつは、食物繊維の多い食べ物を多く摂ること
  です。食物繊維の多い食物に「納豆」があります。
ここで、家庭で簡単に
  納豆を作る方法を紹介します。納豆を食べて健康を維持しましょう。
    

納豆とは

     納豆は、大豆を納豆菌によって発酵させた日本の食品
     現在では、糸引き納豆のことを指す。            

納豆消費量の動向

     納豆は特有の匂いのためか、以前はあまり食されていませんでしたが、
  最近では製法の改良などにより臭いを抑えたり、納豆に含まれる豊富な栄
  養分の効果がメディアで報道されるようになった結果、多くの地域、各年
  齢層で消費されるようになってきました。

    納豆の栄養分は、大豆本来の豊富なタンパク質、食生活の重要なタンパ
  ク質源となっているほか、食物繊維、ビタミン類(
B2EKなど)、ナッ
  トウキナーゼ酵素類が豊富な優れた食品です。
        

一般的な納豆の作り方

     蒸した大豆を藁(わら)で包み、40度程度に保温して、24時間ほど
  置いておくと、藁に付着している納豆菌の作用により発酵して糸引き納豆
  が出来上がる。水戸納豆をお土産として良く見かけます。

     最近では藁が入手できにくくなったか、流通の利便性からか、発泡スチ
  ロールなどの容器に入った製品が大半です。この場合、蒸した大豆に培養
  した納豆菌を入れ、容器に分け輸送期間中に発酵させる方法を取ってい
  ます。
   

うとさん納豆の作り方

    納豆を作る工程は一般的な納豆の作り方と同じですが、家庭で作る「うと
  さん納豆」は保温の仕方を工夫してます。

    家庭で納豆を作るポイントは、@大豆、A納豆の種菌、B発酵、C保存
  です。
 
 @大豆

     スーパーで買った納豆の大豆は小粒ですが、家庭では市販の普通のものを
  使用します。私は畑で作った無農薬大豆を使っています。また、道の駅など
  で入手できます。

     大豆は良く水洗いして、一晩水に浸けておきます。そして蒸します、また
  は茹でます。鍋はなんでも可、圧力鍋が便利です。茹で上がりの大豆の硬さ
  は簡単に押しつぶせる状態です。

  A納豆の種菌
     藁に付着した納豆菌がベストですが、入手困難なのでスーパーで買ったパ
  ック入りの納豆を使用します。茹でた大豆が少し冷めた時に、大豆250g
  に対してパックの4分の1を入れ良く混ぜます。浅いタッパー容器に入れ、
  2〜3cmの厚さに均します。(タッパーの中で混ぜるのが便利)

  B発酵
    納豆菌が発酵する必要な温度は40〜42度が理想です。この状態にして
  半日から1日(普通、15〜18時間)で出来上ります。このとき、タッパ
  ーの蓋は密封せず、ずらしてかぶせるだけにします。出来上がると大豆の表
  面に白い膜ができます。

  C保存
     冷蔵庫で冷やし、保存します。    

発酵装置

    発酵には、加温、保温、及びその時間の管理が重要です。温度が高いと、
  干しブドウならぬ干し納豆ができます。

     以前は「コタツ」「アンカ」がどの家庭にもあって、布団に包んで納豆を
   つくるのが一般的でした。この頃は「コタツ」が無かったり、「コタツ」の
  部屋の気密性がよく、納豆を作る条件が難しくなってきました。また、「コ
  タツ」「アンカ」では、温度の管理が上手くいかないと言う難点があり
  ます。

     私は「うとさん納豆発酵装置」を自作し、重宝してます。装置は簡単で
  「加温」はサーモスタット付き熱源(ヒヨコ電球など)、「保温」は保温材
  と温度計、「時間」はタイマー、そして躯体に断熱材(試作は厚手のダン
  ボール箱)を使用します。おまけに、この装置でヨーグルトも作れます。
  (ヨーグルトの発酵は25度程度)但し、置き場には注意が必要です。発酵
  が始まると独特の良い香り(他人には、匂いと言われます)が長時間続く
  ため、家族からの苦情が出ます。

     なお、この「うとさん納豆発酵装置」はそのうち発売予定です。それま
  で間に合わない方は、手作りもまた楽しいですよ。



発酵装置


出来上がった手つくり
「うとさん納豆」

納豆の食べ方

    納豆は食べる20分前に、良くかき混ぜてください。食物繊維が元気にな
  ります。タレをかけ、ご飯にのせるもよし、納豆巻きもよし、もちにのせて
  もよし、タレと食べ方を工夫して召し上がれ。

    おいしい、変わった、面白い食べ方を紹介下さい。